
「海外FXと国内FXのどちらがおすすめですか?」というご質問をよくいただきます。
結論から言うと、一概にどちらが良いとは言えません。海外FX・国内FXはそれぞれ一長一短あり、ご自身のトレードスタイルや目的に合わせて選ぶことが大切です。
この記事では口座選びのための基礎知識として海外FXと国内FXの違いを中立的な視点で徹底比較しています。さらに、国内FX会社と海外FX会社を併用して利用するメリットについても解説していますので、ぜひ最後までご覧ください。
この記事でわかること
- 海外FXと国内FXの違いを中立的な視点で徹底比較
- 海外FXと国内FXの税金処理について
- それぞれのメリット・デメリットを包み隠さず解説
- 海外FX国内FXの賢い併用テクニック
用語について:本記事では、FX業者・FXブローカー・為替取引業者・外国為替証拠金取引業者などを「FX会社」、投資に関心のある読者の皆様を「トレーダー」と表記します。
国内FX・海外FX まとめ比較表
| 国内FX会社 | 海外FX会社 | |
|---|---|---|
| ライセンス | 日本金融庁 | 海外のライセンスを取得 |
| レバレッジ | 最大25倍 | 無制限 |
| スプレッド | 狭い | 広い |
| ボーナス | あるが少ない | 豪華 |
| 証拠金の制度 | 追加証拠金(追証)あり | ゼロカット保障あり |
| 通貨ペア | 日本円絡みの通貨ペア | 種類が豊富、同口座でCFD取引可能 |
| 取引単位の違い | 1枚=10,000通貨 | 1ロット=100,000通貨 |
| 税金 | 申告分離課税 | 所得税の雑所得(個人口座) |
1. 海外FX会社と国内FX会社の運営体制の違い

海外FX会社と国内FX会社の運営体制の違いとして、拠点の違いと取得ライセンスの違いについて解説していきます。
目次: 海外FX会社と国内FX会社の運営体制の違い
拠点の違い│国内FX会社は日本、海外FX会社は海外に拠点がある

海外FX会社と国内FX会社の一つ目の大きな違いは拠点の違いです。国内FX会社は本社や支店が日本国内にあり、海外FX会社は本社や支店などのオフィスが日本以外の国にあります。
国内FX会社の拠点は日本国内にある
国内FX会社とは、本社や支店などの拠点が日本国内にあり、日本の金融庁ライセンスを取得してサービスを提供しているFX会社のことです。
例えば、GMOクリック証券、外為どっとコム、ヒロセ通商、SBI FXトレードなどがあげられます。
外資系国内FX会社とは?
国内FX会社の一部に外資系国内FX会社があります。この外資系国内FX会社は本社が海外に拠点もありながら、日本にも現地法人を設立して、日本の金融庁のライセンスでサービスを提供している会社です。
例えば、OANDA証券株式会社、サクソバンク証券会社、IG証券株式会社があげられます。
海外FX会社の拠点は海外にある
海外FX会社の拠点は、本社や支店などの拠点が海外にあり、海外の金融当局が発行するライセンスを取得した上で、取引サービスを提供しているFX会社のことを指します。
例えば、XMTrading、Exness、HFM、AXIORY、TitanFX、MYFX Markets、Axiなどが挙げられます。
ライセンスの違い│国内FX会社は金融庁、海外FX会社は海外金融当局のライセンスを取得

2つ目の大きな違いはライセンスの発行国の違いです。国内FX会社は日本の金融庁ライセンスを、海外FX会社は海外のライセンスを取得した上で、取引サービスを提供しています。
国内FXは日本金融庁の管轄にある
国内FX会社はすべて日本の金融庁に登録しており、その規制に沿って取引サービスを提供しています。
金融庁の主な規制は4つ
- レバレッジ規制
- 信託保全制度
- ロスカットルール
- 業者への登録要件
レバレッジ規制は?
レバレッジとは、少額の証拠金で、その何倍もの金額の取引ができる仕組みです。個人投資家のFX取引では最大レバレッジが25倍に制限されています。後述の海外FX会社と国内FX会社のレバレッジの違いでレバレッジについて詳しく解説しています。
信託保全制度とは?
信託保全とは、FX会社がトレーダーから預かった証拠金を、自社の運営資金とは完全に分けて信託銀行に預ける仕組みです。この制度では信託保全することが義務付けられています。これにより、万一FX会社が破綻した場合でも、トレーダーの資産は保護され返還される仕組みになっています。
ロスカット制度とは?
ロスカットとは顧客の損失が一定水準に達した際、自動的にポジションを決済する仕組みです。ロスカットの実施が義務化されている制度のことです。これにより、証拠金を超える損失リスクを抑制し、過度な損失の発生を防ぐ仕組みが構築されています。後述で海外FX会社と国内FX会社のロスカット水準の比較を説明しています。
業者への登録要件とは?
日本国内でFX取引を業として行うには、金融商品取引業の登録が必要です。各金融商品取引業の登録要件として、最低資本金5000万円以上の維持、自己資本規制比率120%以上の確保、定期的な監査と報告義務などが課されています。
海外FXは海外の金融ライセンスを取得している
海外FX会社は日本以外の国の金融ライセンスを取得し、その規制に沿ってサービスを提供しています。
以下に一部の海外FX会社と金融ライセンスを記載しておきます。
| 海外FX会社 | 金融ライセンス |
|---|---|
| XMTrading | セーシェル金融庁(FSA) |
| モーリシャス金融サービス委員会(FSC) | |
| Exness | セーシェル金融庁(FSA) |
| 南アフリカ金融セクター行動監視機構(FSCA) | |
| HFM | 英国金融行動監視機構(FCA) |
| AXIORY | ベリーズ金融サービス委員会(FSC) |
| TitanFX | バヌアツ金融サービス委員会 (VFSC) |
| MYFX Markets | コモロ連合オフショア金融当局(AOFA) |
| Axi | セントビンセントおよびグレナディーン諸島金融サービス庁(FSA) |
海外FXを利用するのは違法ではない
トレーダーが海外FX会社を利用する行為そのものは違法ではありません。
しかし、利益が出れば日本居住者は雑所得として確定申告が必要で、未申告は脱税として処罰対象になります。後述で海外FXの税金処理について説明しています。
海外FX会社と国内FX会社は会社の場所やライセンス取得の国の違いで呼び方が異なるということです。では海外FX会社と国内FX会社が提供している取引環境の違いは何でしょうか?
2. 海外FXと国内FXの取引環境の違い

海外FX会社と国内FX会社は取得しているライセンス国が異なるためその国の規制によって提供できるサービスが異なります。
目次: 海外FXと国内FXの取引環境の違い
レバレッジの違い│国内FX会社は25倍、海外FX会社は無制限

レバレッジとは、FX取引で自己資金の何倍もの取引ポジションを建てられる仕組みです。
国内FX会社の提供できるレバレッジは最大25倍で、海外FX会社の提供できるレバレッジは金融庁の規制がないので無制限となっています。
10万円の資金を使った場合のレバレッジ比較
以下の表は、資金10万円に対する国内FXのレバレッジ25倍と海外FX(この例ではレバレッジ100倍によって取引可能な金額と取引可能通貨量の変化を比較したものです。(ドル円レート=100円の場合)
| レバレッジ | 取引可能額 | 取引可能通貨量 | |
|---|---|---|---|
| 国内FX | 25倍 | 250万 | 25,000通貨 |
| 海外FX | 100倍 | 1,000万円 | 100,000通貨 |
国内FX会社のレバレッジは最大25倍
個人トレーダーのFX取引では最大レバレッジが25倍に制限されています。しかし、法人口座では最大100倍までのレバレッジを使用することができます。
国内FX会社がレバレッジ制限をしている理由は過度な損失の防止
2009-2011年の金融商品取引業等に関する内閣府令改正で導入され、主に個人投資家の過度な損失と破綻防止を目的としています。
レバレッジ制限の背景
リーマンショック後の2008年為替変動激化で、当時100倍超のレバレッジ取引が急増し、トレーダーが一夜で全資金を失う事例が多発しました。金融庁は国内FX会社へレバレッジ制限を義務付け、2010年にレバレッジ50倍へ2011年にレバレッジ25倍へと段階的に引き下げました。
海外FX会社のレバレッジは無制限
海外FX会社は、海外金融当局の規制環境で運営されるため、レバレッジ制限がないのでハイレバレッジを提供することができます。
海外FX会社の高レバレッジ取引でも入金額以上の損失はない
トレーダーが海外FX会社の高レバレッジで取引しても、ゼロカット保証により入金額以上の損失はありません。後述でゼロカット保証について詳しく解説しています。
「高レバレッジは危険」とよく聞きますが、実際はどうですか?
高レバレッジ=危険ではない|フルレバで最大取引通貨量すべてを取引する必要はない
「最大レバレッジが1000倍」というのは、「証拠金の1000倍相当の取引を許容する」という事でしかないからです。レバレッジによって取引可能額と取引可能通貨量が多くなっても、最大取引通貨量すべてを取引する必要はありません。
例えば、海外FX会社のXMTradingが提供しているマイクロ口座では最小10通貨から、国内ではSBI FXトレードと松井証券FXは1通貨からというように、実際のトレードで発注する際には、発注する数量を、自分で指定して注文します。
取引通貨量とレバレッジの仕組み
前提に国内FXの標準口座と海外FXのスタンダード口座の取引単位が10倍違います。これにより、国内FXから海外FXへ移行したときに10倍の取引量で注文してしまうという誤発注がよくあります。
国内FXと海外FXの取引単位の違い
国内FX会社と海外FX会社で標準口座(スタンダード口座)の1枚(ロット)あたりの通貨量が異なります。
- 国内FX標準口座: 1枚=10,000通貨
- 海外FXスタンダード口座: 1ロット=100,000通貨
つまり、100,000通貨分を取引したい場合、国内FX標準口座では10枚、海外FXスタンダード口座では1ロット必要になる。
以下は国内FXの標準口座と海外FXのスタンダード口座で5,000通貨分取引時の注文数と必要証拠金、証拠金維持率の比較表です。証拠金維持率の含み損益は0で計算します。(ドル円レート=100円の場合)
| 取引額 | 注文数 | 必要証拠金 | 証拠金維持率 | |
|---|---|---|---|---|
| 国内FX標準口座 1枚=10,000通貨 |
5,000通貨 | 0.5枚 | 20,000円 | 400% |
| 海外FXスタンダード口座 1ロット=100,000通貨 |
5,000通貨 | 0.05ロット | 5,000円 | 1900% |
このようにレバレッジを掛けることでむしろ証拠金維持率が増え、ロスカットがされるまでに余裕ができます。
▼クリックタップで展開
- 必要証拠金と証拠金維持率の計算方法について
-
必要証拠金
必要証拠金とは、FX取引でポジションを持つために最低限必要な資金のことです。計算方法は以下の通りです。(ドル円レート=100円の場合)
- 必要証拠金 = 取引する為替レート × 取引通貨量 ÷ レバレッジ
- 国内FX必要証拠金 = ドル円レート100円 × 5,000通貨 ÷ 25 = 20,000円
- 海外FX必要証拠金 = ドル円レート100円 × 5,000通貨 ÷ 100 = 5,000円
証拠金維持率
証拠金維持率とは、現在保有しているポジションに対して、口座にどれだけの余裕資金があるかを示す指標(%)です。計算式は以下の通りです(含み損益=0の場合)
- 証拠金維持率(%)= 有効証拠金 ÷ 必要証拠金 × 100
- 有効証拠金 = 口座残高 + 含み損益
- 国内FX証拠金維持率 = 口座残高(10万-2万) ÷ 2万 × 100 = 400%
- 海外FX証拠金維持率 = 口座残高(10万-5千) ÷ 5千 × 100 = 1900%
レバレッジは損益に直接比例しない
高レバレッジだと、「見込める利益が大きい」と同時に「損失が発生した場合、その金額も大きくなってしまう」というのはよく聞きます。厳密には損益はレバレッジではなく取引量に比例するため、1ロットの価値を把握し、取引量を調節すれば過度な損失を防ぐことができます。
また、同じ通貨量に対する損益は、レバレッジに関係なく一定です。レバレッジは取引可能な取引通貨量を増やすだけで、1pipあたりの損益額そのものは変わりません。
pipsとは値動きの単位
pips(ピップス) とは、percentage in pointの略で、レートが100.000円から100.010円に上昇した場合「1pips上昇した」と言い、レートが100.000円から100.001円に上昇した場合「1point上昇した」と言います。
以下の表では国内FX標準口座と海外FXスタンダード口座5,000通貨取引した際の10pip損益がでた場合の比較表です。(ドル円レート=100円の場合)
| レバレッジ | 5,000通貨 | 10ピップの損益 | |
|---|---|---|---|
| 国内FX標準口座 1枚=10,000通貨 |
25倍 | 0.5枚 | ±500円 |
| 海外FXスタンダード口座 1ロット=100,000通貨 |
100倍 | 0.05ロット | ±500円 |
▼クリックタップで展開
- ピップ計算方法について
-
ピップ(pips)の計算式は、通貨ペアと取引量により異なります。
- 損益(円)= 獲得pips数 × 通貨数 × pip単位(USD/JPYは0.01)
- 例: 10pips獲得、5,000通貨なら
10 × 5,000 × 0.01 = 500円
このようにレバレッジをしっかり理解し、誤発注を防ぎながら証拠金維持率を高めるツールとして活用できれば、次に気になるのはその取引コストとなるスプレッドの違いです。
スプレッドの違い│国内FXは海外より狭い

スプレッドとは買値と売値の差のことです。同時刻に注文と決済をしても、必ずスプレッド分が損失となりFX会社はそれを取引手数料として取っている。
国内FXのスプレッドは狭い
国内FX会社の提供しているスプレッドは海外FXに比べて狭いです。スプレッドが狭いので、注文から決済まで数秒で行う秒スキャでも利益を出しやすくなります。もちろんスキャルピングトレード、デイトレード、スウィングトレードも問題なく取引ができます。
海外FXのスプレッドは広い
一方海外FXのスプレッドは広いので、秒スキャも可能ですがスプレッド分の利益を取るのが国内FXに比べて難しくなります。スキャルピングトレード、デイトレード、スウィングトレードでは「スプレッドが広くても利益が取れるため、問題なく取引ができます。
国内FX会社と海外FX会社のスプレッドの差なぜあるのでしょうか?
国内FX会社は原則固定スプレッド(DD方式: ディーリング方式)が多く、海外FX会社は変動制スプレッド(NDD方式: ノーディーリング方式)が多い傾向にあります。DD方式やNDD方式については、後述のFX取引方式の違いで詳しく解説しています。
スプレッドが広いと利益が出しにくくなりますが、ボーナスと組み合わせ計算することで国内FXと変わらない実質スプレッドになることもあります。
ボーナスとキャンペーンの違い│海外FX会社のボーナスは国内より豪華

ボーナスとは口座を開設した際のプレゼントや、口座に入金した際のプレゼントになります。ここでは国内FX会社と海外FX会社のボーナスの違いについて説明していきます。
| 国内FX会社 | 海外FX会社 | |||
|---|---|---|---|---|
| FX会社 | GMOクリック証券 FXネオ |
SBI FXトレード | XMTrading | MYFX Markets |
| ボーナス キャッシュバック |
新規取引で 4000円 |
口座開設で 1000円 |
口座開設で 13,000円 |
口座開設で 15,000円 |
| 公式サイト |
▼別タブで開きます |
▼別タブで開きます |
▼別タブで開きます |
▼別タブで開きます |
※上記キャンペーンは終了している場合があります。最新の海外FXキャンペーン情報はこちらをご確認ください。
国内FXは景品表示法によりボーナスが小さめ
国内FX会社のボーナスが海外FX会社より小さい理由の一つとして、景品表示法・金融商品取引法・金融庁の投資勧誘規制やレバレッジ・追証ルールと組み合わさってボーナス設計が制約されています。
海外FX会社のボーナスは豪華
海外FX会社のボーナスは国内FX会社に比べて豪華で、達成条件もゆるやかなものが多いです。
ボーナスには多くの種類がある
- 口座開設ボーナス
- 取引条件ボーナス
- 入金ボーナス
- 還元サービス
- キャッシュバックサービス
口座開設ボーナス
口座開設ボーナスは国内FX会社のSBI FXトレード口座開設1000円キャッシュバックや海外FX会社のMYFX Markets口座開設15,000円キャッシュバックになります。
取引条件ボーナス
取引条件ボーナスは国内FX会社のGMOクリック証券 FXネオのように1万通貨以上取引で4000円のキャッシュバックや、海外FX会社のAxiのように1回以上の取引で40米ドルキャッシュバックというボーナスのことを指します。
入金ボーナス
入金ボーナスは海外FX会社に多く見られ、例えばXMTradingの100%入金ボーナスが代表的です。このボーナスでは入金額の100%がボーナスで受け取れ、2倍の資金で取引を開始することができます。スプレッドが広くても利益増大のチャンスがある海外FXをあえて選ぶ方もいます。
還元サービス
多くのFX会社は独自のポイントプログラムで還元サービスを行っています。例えば外為どっとコムのFXポイントは買付注文などに利用できるポイントサービスです。海外FXではXMTradingのXMPで出金可能な残高、取引可能なボーナス、特別報酬などに交換することができます。
キャッシュバックサービス
キャッシュバックサービスは現在、国内FX会社ではほとんど提供されていませんが、海外FX会社ではM4Marketsのように海外FX会社内で取引量ごとにキャッシュバックが受けられるサービスがあります。またIBと呼ばれる紹介代理店(海外FXふぁんくらぶ等)のキャッシュバックサービスを利用すれば、スプレッドが広い海外FXでもその手数料分がキャッシュバックされます。このサービスを利用しコスト換算すると、国内FX会社のスプレッド(コスト)に近づける場合もあります。
国内FXはスプレッドが狭い分ボーナスが少なく、海外FXはスプレッドが広いがボーナスは充実している、このコスト構造の背景には、実はFX会社ごとの取引方式の違いが深く関わっています。
FX取引方式の違い│DD方式とNDD方式とは

はじめに、よく国内FX会社はDD方式で海外FX会社はNDD方式と言われていますが、実際のところ取引方式について開示していないFX会社がほとんどで、実態はわからないのが現状です。
ここでは一般的な知識としてDD方式とNDD方式の取引方式の違いについて説明していきます。
| OTC=DD方式(国内FX会社) | NDD方式(海外FX会社) | |
|---|---|---|
| 約定拒否 | あり | ほぼなし |
| 約定方法 | FX会社を経由 | 市場直結 |
| 透明性 | FX会社がカウンターパーティ | FX会社介入少 |
違いを感じないことがほとんどです。
トレーダー自身の通信環境や手法によっても違うので、スリッページや約定拒否、またはチャートの更新が遅いといったケースが頻発するようであれば、他のFX会社を検討するとよいでしょう。
DD(OTC)方式とはFX会社自身が注文を受けて決済する方式
日本国内のFX会社の多くは、このDD方式(=OTC方式、ディーリングデスク方式)を採用しているといわれています。DD方式は投資家の注文がインターバンク市場(銀行間市場)に直接流れるのではなく、いったんFX会社が受け取り、FX会社自身が取引相手となって決済する取引方式です。
NDD方式とは直接インターバンク市場に流す取引方式
NDD方式とはNo Dealing Desk(ノー・ディーリングデスク)の略で、トレーダーの注文をFX会社のディーリングデスクを介さずに、直接インターバンク市場や流動性プロバイダーに流す取引方式です。
STP方式: 顧客の注文をFX会社が仲介し、提携先の金融機関へ直接つなぐ処理方式
ECN方式: 複数の市場参加者(トレーダー、金融機関、ファンド等)が電子ネットワーク上で直接取引をマッチングする方式。スプレッドは狭いが取引手数料がかかる
DD方式とNDD方式の取引の透明性の違い
一般的に、NDD方式はDD方式と比較して取引の公正性と透明性が高いとされており、トレーダーとFX会社の間に利益相反が生じにくい仕組みであるといわれています。
DD方式とNDD方式の取引の約定力の違い
NDD方式は市場の流動性に直結するため、通常時は高速約定が可能です。一方、DD方式はFX会社のコントロール下で決済されるため、相場急変時にリクオートや約定拒否が起こることがあります。
このようにDD方式・NDD方式という取引の仕組みの違いは、約定力や透明性に影響しますが、相場が急変したときにより直接トレーダーの資金を左右するのが、ロスカットや証拠金のルールの違いです。
ロスカットと証拠金ルールの違い│国内FXは追証、海外FXはゼロカット

追証とは追加証拠金の略で、マイナス残高が発生した際にFX会社が請求する追加の証拠金のことです。
ゼロカットとは急激な為替変動でロスカットが間に合わなかった際に、マイナス残高を補填する制度のことです。
| 国内FX会社 | 海外FX会社 | |
|---|---|---|
| 追証 | あり | なし |
| ゼロカット | なし | あり※ |
| ロスカット基準(目安) | 50%~100% | 20%~30% |
※一部、提供していないFX会社もあります。お取引の開始前にご確認ください。
国内FX会社はゼロカットができない
日本国内のFX会社は、金融商品取引法に基づく金融庁の規制により、ゼロカットシステムの提供が禁止されています。これは「損失補填の禁止」に該当するためで、顧客の損失をFX会社が肩代わりすることは法律で認められていません。そのため、国内FX会社で取引する場合、相場の急変動により口座残高がマイナスになった際には、トレーダー自身が追証(追加証拠金)を支払う義務が発生します。
海外FX会社は追証を請求しない
海外FX会社の多くはこの金融庁の規制の対象外であり、ゼロカットシステムを採用することで、トレーダーを追証リスクから保護しています。ロスカットが間に合わなかったり、急な相場の変動で予期せぬ損失が発生しても借金を抱えるような事態は基本的に起こりません。
海外FXと国内FXのロスカット基準を比較
国内FXのロスカット基準は一般的に証拠金維持率50%~100%、海外FXは20%~30%を目安としている会社が多く、国内FXのようにロスカット基準が高いと早い段階で強制決済される可能性が高くなります。海外FXのようにロスカット基準が低く設定されていると含み損でも相場の反転やトレンド転換を待つ余裕が生まれます。
トレーダーの資金を直接左右する追証やロスカット基準の違いを見てきましたが、続いて取引環境を左右する取引ツールの違いを紹介します。
取引ツールの違い│国内FXは独自取引ツール、海外FXはメタトレーダー

国内FX会社は独自の取引ツールを使用
多くの国内FX会社は独自の取引ツールを使用しているためFX会社の乗り換え時にその都度ツールの使い方を学ぶ必要があります。
海外FX会社はメタクォーツ社のMT4やMT5を使用
多くの海外FX会社はメタクォーツ社のMT4やMT5を使用しているため、FX会社を乗り換えても使い方やチャートの感覚が変わらず一貫した使用方法で利用できます。
しかし、最近はTradingviewでチャート分析して、各FX会社のツールで注文/決済だけする人も多いので、一概に海外FXのメタトレーダーのほうがよいとも言い切れません。
自動売買はメタトレーダーのほうがしやすい
海外FX会社では、MT4やMT5が標準プラットフォームとして採用されており、自動売買(EA)を前提とした環境が整っています。
一方、国内FX会社の多くは独自の取引ツールを提供しており、自動売買に対応していない、もしくは機能が限定的なケースが少なくありません。
ただし、国内FXの中にもMT4に対応している会社はいくつか存在し、EAを用いた自動売買が可能な口座も用意されています。
それでも、自作EAの運用や細かなロジック構築といった本格的な自動売買を行ううえでは、国内FX全体よりもメタトレーダー(MT4/MT5)を前提とした環境のほうが取り組みやすいのが実情です。
取引環境の違いとして取引ツールの違いを紹介しましたが、国内FXと海外FXでは取り扱っている通貨ペア数の違いもあります。
通貨ペア数の違い│海外FXのほうが取引可能な通貨ペアが多い

国内FXと海外FXでは、用意されている通貨ペアの数とラインナップに明確な違いがあります。
国内FXの通貨ペア数の特徴
- 多くの国内FX会社は、約20〜30通貨ペア前後のラインナップが標準的です。
- 取引の中心は、USD/JPY・EUR/JPY・GBP/JPY・AUD/JPYなどのクロス円と、EUR/USDなど一部の主要通貨同士のペアです。
- 高金利通貨(MXN/JPY、ZAR/JPY、TRY/JPYなど)は扱うFX会社も多いものの、JPYが絡まない通貨ペア(例: GBP/NZD、EUR/CADなど)は海外に比べると絞られる傾向があります。
- 一部の総合系・機関投資家向け色の強い国内FX会社では、100通貨ペア以上を扱うところもあり、通貨ペア数だけ見れば海外FX並み、というケースもあります。
海外FXの通貨ペア数の特徴
- 多くの海外FX会社は、60通貨ペア前後、もしくはそれ以上の通貨ペアを提供していることが多いです。
- 主要通貨・クロス円に加え、マイナー通貨ペアやエキゾチック通貨(例: トルコリラ、南アフリカランド、チェココルナなど)を組み合わせたペアが豊富です。
- 特定通貨に強いFX会社も多く、たとえばポンド絡みやユーロ絡みのマイナーペアを非常に多く揃えている、といったパターンがあります。
- その結果、通貨ペアの選択肢という意味では、一般に海外FXのほうが幅が広い構成になりやすいです。
海外FXでは同口座でCFD取引もできる
国内FXと海外FXでは、同じFX会社内で「FX・CFD・その他商品」をどうまとめるかという口座構成が異なります。
国内FXではFXとCFD(ゴールドや株価指数など)が別口座の商品として提供されるのが一般的なのに対し、海外FXでは1つの取引口座内でFXとCFDをまとめて取引できるFX会社が多く、資金やポジション管理の自由度にも差が出ます。
実務上のポイント: 海外FXは1口座で多様な資産クラスを扱えるため、ポートフォリオ管理がシンプル。一方、国内FXのCFD取引に適用される申告分離課税(20.315%)を活かしたい場合に分離口座が有利になります。
このように通貨ペアや取引できる商品の違いも重要ですが、実際に取引を始める際に1回の取引で最低いくらから注文できるかという最小取引数量もしっかり確認しておくべきです。
少額取引数量の違い│海外FXでは10通貨から取引可能

先述で国内FXと海外FXの取引単位の違いを解説しましたが、国内FXと海外FXでは最小取引数量も異なります。
少額取引は数百円から本番環境で経験を積めるため、リスクを抑えつつ多様な通貨ペアやCFDを試せる大きなメリットがあります。
国内FX会社は基本的に1,000通貨から
国内FX会社は基本的に1,000通貨ですが、SBI FXトレードのように1通貨から取引可能なFX会社もあります。
海外FX会社の多くは10通貨から取引可能な口座あり
海外FX会社の多くはマイクロ口座やセント口座など少額取引専用の口座があり10通貨からの取引が可能です。
| 証券会社 | 最低取引通貨量 | |
|---|---|---|
| 国内FX会社 | GMOクリック証券 | 1,000通貨 |
| 外為どっとコム | 1,000通貨 | |
| SBI FXトレード | 1通貨 | |
| 海外FX会社 | XMTrading(マイクロ口座) | 10通貨 |
| HFM(セント口座) | 10通貨 | |
| Exness(セント口座) | 10通貨 |
ここまで国内FXと海外FXの取引単位や最低取引数量の違いに注目してきましたが、サポート体制についても知っておくべき違いがあります。
サポート体制の違い│国内FXのほうが手厚い

海外FX会社のサポート対応でも日本語対応が進んでいますが、国内FX会社のサポートのほうが手厚く安定しているのが一般的です。
国内FXのサポート特徴
国内FX会社は金融庁規制下で、日本語サポートが充実しており、主に市場時間内(平日月曜早朝〜土曜早朝)の対応が一般的です。
電話、チャット、LINEなど多様な方法で即時解決が可能で、トラブル時の安心感が高いです。
海外FXのサポート特徴
海外FXはライブチャットやメールが主流で、日本語対応FX会社が増えていますが、対応時間は会社により異なります。
海外FX会社は世界中に向けて集客を行っているため「日本語でのサポート対応」という目線では、さすがに国内FX会社に劣ります。日本語対応が弱いFX会社では、日本人スタッフと繋がるまでに時間がかかったり、外国人の機械翻訳でサポートを受けるケースもあります。
一部XMTradingやTitanFXのように日本語サポートを強化しているFX会社も存在し、そういう場合は公式サイトも日本語化されていて、国内FXと変わらない感覚で利用できます。
このように国内FXと海外FXでは多くの取引環境の違いがありましたが、ここからは税金や確定申告の違いについて見ていきましょう。
3. 海外FXと国内FXの税金と確定申告の違い

海外FXと国内FXでは、得られた利益に対する税金の扱いが大きく異なります。
国内FXは申告分離課税、海外FXは累進課税の対象となる点が最大の違いです。ただし、海外FXでも法人口座を利用することで法人税が適用され、実効税率は約23~30%となります。
| 課税方式 | 特徴 | |
|---|---|---|
| 国内FX個人口座 | 申告分離課税 (一律20.315%) | 通算可・繰越3年可・シンプル |
| 海外FX個人口座 | 総合課税 (累進課税、最高55%) | 経費可・高所得不利 |
| 海外FX法人口座 | 法人税 (一律23.2%) | 経費自由・繰越10年可・保険負担 |
- 国内FXの税金処理
- 海外FXの税金処理
- 国内FXと海外FXの税金計算の例
目次: 海外FXと国内FXの税金と確定申告の違い
国内FXの税金処理は申告分離課税
国内FXの税金は、申告分離課税として一律20.315%の税率が適用されます。FX会社による源泉徴収は行われないため、自分で確定申告を行う必要があります。
損失が出た年も、繰越控除を活用するために申告しておくことが推奨されます。
制度の主な特徴としては、まず同じ申告分離課税の対象となる先物や株式などとの損益通算が可能です。また、損失は最大3年間繰り越すことができます。一方、経費の計上については取引手数料程度しか認められておらず、ほぼ活用できないと考えておくのが実情です。
- 損益通算: 同一申告分離課税対象(先物・株式等)と可能
- 損失繰越: 最大3年間
- 経費計上: ほぼ不可
海外FXの税金処理は個人と法人で異なる
はじめに海外FXでは個人口座と法人口座では税金処理が異なります。
海外FXの個人口座は雑所得として最高55%が適用される場合があり、高額利益で税率が急上昇しやすく、経費計上も限定的です。一方、法人口座は法人税で実効税率約23-30%が適用され、経費範囲が広く損失繰越が10年可能ですが、役員報酬として受け取る形となるため、個人への自由な出金には制限があります。
| 個人口座 | 法人口座 | |
|---|---|---|
| 適用される税制 | 所得税 | 法人税 |
| 最高税率 | 最大55% | 最大23.2% |
| 経費の計上 | 限定で可 | できる |
| 損益通算 | 同一総合課税対象は可、他事業は不可 | FX・他事業間での通算可 |
| 損失繰越 | できない | 10年可 |
海外FX個人口座の税金処理
海外FXの税金は総合課税の雑所得として扱われ、給与や副業などの他の所得と合算したうえで累進税率が適用されます。
制度の主な特徴としては、まず損益通算について、同じ総合課税の対象となる複数の海外FX口座や仮想通貨、副業の雑所得などとの通算が可能ですが、他事業との損益通算はできません。ただし、国内FXのような損失の繰越控除は認められていないため、損失が出た年はその年限りで終わりになります。
経費の扱いは国内FXと大きく異なり、PCやセミナー代、インターネット代など、取引に関連する費用は計上できる点はメリットといえます。
一方で税率面では注意が必要です。所得税が5〜45%の累進課税、これに住民税10%と復興特別所得税が加わり、所得が多い場合は最高55%近い税負担になることもあります。利益が大きくなるほど国内FXとの税率差が開くため、取引規模に応じてどちらの口座を使うか検討することが重要です。
- 損益通算: 同一総合課税対象は可、他事業は不可
- 損失繰越: 不可
- 経費計上: 可(PC、セミナー、インターネット代等)
海外FX法人口座の税金処理
海外FX法人口座の税金処理の主な特徴は、法人税の実効税率約23-30%が適用され個人口座の総合課税の最高55%より高利益で有利な点です。経費計上も非常に自由で、PC・モニター・インターネット代・セミナー費・家賃(按分)・役員報酬等を幅広く認められ、課税所得を大幅に圧縮できます。
損益通算では法人内の他事業(輸入・コンサル等)と可能で、FX赤字を他事業黒字と相殺でき、逆にFX黒字も他事業赤字で軽減されます。損失繰越は最大10年間認められ、将来の黒字と相殺可能ですが、赤字年度でも法人住民税均等割(年7-18万円)が固定費として発生します。
- 損益通算: FX・他事業間での通算可
- 損失繰越: 最大10年間
- 経費計上: 非常に自由に可能
国内FXと海外FXの税金計算の例
ここでは、年収800万円のサラリーマンがFX個人口座で100万円の利益を上げた場合を例に、国内FXと海外FXの税負担の差を実際に計算していきます。
国内FX個人口座で100万円利益を出した場合
国内FXでは、給与所得に基礎控除などを差し引いた課税所得に累進税率を適用した税額と、FX利益100万円に一律20.315%をかけた203,150円を合算して納税します。今回のケースでは合計1,555,368円が課税額となります。
- 給与所得控除後: 8,000,000-1,640,000=6,360,000円
- 課税所得: 6,360,000 – 480,000 = 5,880,000円
- 所得税: 5,880,000 × 20%-427,500 = 748,500円
- 住民税: 5,880,000 × 10% = 588,000円
- 復興特別所得税: 748,500 × 2.1% = 15,718円
- 申告分離課税: 100万円 × 20.315% = 203,150円
全体の課税額: 748,500円 + 588,000円 + 15,718円 + 203,150円 = 1,555,368円
海外FX個人口座で100万円利益を出した場合
海外FXでは、給与所得とFX利益を合算した総所得から基礎控除を差し引いた課税所得に累進税率を適用するため、FX利益も給与と同じ税率で課税されます。今回のケースでは合計1,729,930円が課税額となります。
- 給与所得控除後: 8,000,000-1,640,000=6,360,000円
- FX含む総所得: 6,360,000 + 1,000,000 = 7,360,000円
- 課税所得: 7,360,000 – 480,000 = 6,880,000円
- 所得税: 6,880,000 × 20% – 427,500 = 1,020,500円
- 住民税: 6,880,000 × 10% = 688,000円
- 復興特別所得税: 1,020,500 × 2.1% = 21,430円
全体の課税額: 1,020,500円 + 21,430円 + 688,000円 = 1,729,930円
今回のケースでは国内FXのみで利益を出したときのほうが約17万5千円ほど税金が安くなることがわかります。
利益の税金面が把握できたところで、その利益を実際に引き出す際にも国内FXと海外FXでは大きな違いがあります。
4. 海外FXと国内FXの入出金の違い

入出金の違いでは国内FXは日本の金融機関同士でのやり取りが中心です。一方、海外FXは海外FX会社+決済サービスを経由した国際送金が絡むので、手数料・反映スピード・使える方法に違いがあります。
目次: 海外FXと国内FXの入出金の違い
国内FX会社への入出金
国内FX会社への入金方法の特徴
国内FX会社への入金は主に日本国内の銀行振込やクイック入金(即時入金サービス)に限定され、手数料無料で数分以内に反映されるのが一般的です。すべて日本円で完結するため、非常にシンプルです。
国内FX会社への出金方法の特徴
国内FXの出金は基本的に自分の国内銀行口座への振込のみで、当日または翌営業日着金のFX会社がほとんどです。LIGHT FXやSBI FXトレードは出金手数料無料ですが、楽天FXや外為どっとコムは最低出金額10,000円以上などの条件付きで手数料無料になっています。※条件は各社公式サイトをご確認ください。
- 入出金: 銀行送金メイン
- 速度: 入金は即時、出金は当日〜翌営業日が多い
- コスト: 入金は基本無料(振込手数料は自己負担の場合あり)、出金は条件付きで無料
海外FX会社への入出金
海外FX会社への入金方法の特徴
海外FXは選択肢が豊富で、国内銀行送金(収納代行業者経由)、クレジットカード、電子ウォレット(bitwallet、STICPAY)、仮想通貨が利用でき、特にクレジットカードやウォレット、仮想通貨は即時反映ですが、銀行送金は基本的に1〜3営業日かかります。
海外FX会社への出金方法の特徴
海外FXでは入金ルートと同一方法が原則求められ、銀行送金で1〜3営業日、ウォレットや仮想通貨なら即時〜1日程度です。出金手数料はFX会社によってさまざまですが、銀行送金では手数料が発生しやすく、ウォレットへの出金は手数料無料のFX会社が多いです。
2026年現在、資金決済法改正に伴う収納代行業者規制強化により、海外FXの国内銀行送金で無登録の収納代行業者へ入出金することで口座凍結・送金拒否リスクが高まっています。
海外FX入出金時の口座凍結・送金拒否リスク回避例
- 仮想通貨ウォレットを使用し仮想通貨(例: USDT)の活用
- 電子決済サービス(例: Bitwalletなど)の活用
- クレジットカード入金を活用する
- 入出金: 国内銀行送金、クレジットカード、ウォレット、仮想通貨など多様
- 速度: ウォレットや仮想通貨は速いが、銀行送金は遅め
- コスト: 入金は無料のFX会社がほとんど。出金時の手数料等FX会社によって異なる
ここまで海外FXと国内FXの違いを具体的に見てきましたが、これらを踏まえてそれぞれのメリット・デメリットを整理してみましょう。
5. 国内FX会社を利用するメリット・デメリット

国内FX会社のメリット
日本金融庁の信託保全による資産保全
税制面で優位
入出金がしやすい
スプレッドが狭い傾向がある
国内FX会社のデメリット
レバレッジが低い
MT4やMT5が使用できず、自動売買に非対応のFX会社が多い
追証のリスクがある
キャンペーンやボーナスが少ない
約定拒否のリスクがある
国内FXが向いている人
大きな資金を用意できる人: レバレッジが最大25倍に制限されているため、ある程度資金に余裕があると大きく稼ぎやすい
税負担を抑えたい人: 利益額に関わらず一律20.315%の税率が適用されるため、年間利益が一定額を超える場合は海外FXの累進課税(最大55%)より有利です
狭いスプレッドを活かしたい人: 国内FXはドル円で0.1〜0.3pips程度と、海外FXの0.8〜1.7pips程度より大幅に狭く、短期売買に有利です
日本金融庁の信託保全制度を重視する人: 金融庁の厳格な監督下にあり、信託保全制度により顧客資金が保護されています
6. 海外FX会社を利用するメリット・デメリット

海外FX会社のメリット
ハイレバレッジを利用できる
約定スピードの速さ
追証がない
MT4やMT5が使用でき自動売買対応FX会社が多い
通貨ペアが多く、同じ口座でCFD取引も可能
ボーナスが豪華
海外FX会社のデメリット
日本金融庁の管轄外なので基本的に自己責任
税負担が重くなる可能性がある
スプレッドが広い傾向にある
出金トラブルの可能性
日本語サポート非対応のFX会社もある
海外FXが向いている人
少額資金で大きく稼ぎたい人: 最大1000倍以上の高レバレッジを活用でき、少ない証拠金で多くのポジションを持てます
豊富なボーナスを活用したい人: 入金ボーナスやキャッシュバックなど、無条件で付与されるボーナスが充実しており、実質的な取引資金を増やせます
追証リスクを避けたい人: ゼロカットシステムにより、入金額以上の損失が発生しないため、借金を抱えるリスクがありません
自分で調べて行動できる人: 海外FX会社の情報収集や英語でのサポート対応など、自己責任での判断が求められます
7. 国内FX会社と海外FX会社を併用して利用するメリット

国内FX会社と海外FX会社を併用して利用することで、トレードの幅が広がったり、リスク分散につながることがあります。
- 取引スタイルによって使い分けられる
- 取引可能な銘柄を増やしトレードチャンスの拡大
- 資金を分散しリスク分散ができる
- 税金を安くできる可能性がある
併用メリット1. 取引スタイルで使い分け
国内FXでは多額の安定的な運用を行い、海外FXでは少額の高レバレッジやボーナスを活用したハイリターン取引を行うなど、両者の特徴を活かした戦略的な資産運用が可能になります。
併用メリット2. トレードチャンスの拡大
海外FXを併用することで、国内FXでは取り扱いが少ないマイナー通貨ペアや、金・原油などのCFD商品が同じ口座で取引できるようになり、トレードチャンスを大幅に増やせます。また、MT4/MT5対応FX会社を使用することで、自動売買(EA)での取引も可能になります。
併用メリット3. リスク分散
資金を国内FX口座と海外FX口座に分散させることで、万一の口座凍結や出金トラブルなどの不測の事態に備えられます。また、国内FXでは金融庁の信託保全により安全性が確保され、海外FXではゼロカットシステムにより追証リスクがゼロになるなど、それぞれの保護制度を活用できます。
併用メリット4. 税負担の調整
他の所得がある場合、適用される税金が異なることを利用して使い分けることができます。例えば、副業で雑所得が多い場合は海外FXの損失と損益通算して税負担を調整したりすることで、利益の出方に応じて税負担をコントロールすることが可能です。
国内FXと海外FXを併用したときの注意点
国内FXと海外FXの損益は通算できないため、片方が損失でもう一方が利益の場合、税金面で不利になることがあります。また、併用には資金を分散させる必要があるため、より多くの投資資金が必要になります。
8. 国内FXと海外FXを検討する際のよくある質問
- 国内FXと海外FXどちらがスプレッドが狭いでしょうか?
- 国内FXのほうが狭いです。
- 国内FX口座と海外FX口座についてどちらがおすすめでしょうか。
- トレーダーの取引方法やFX会社に求めている環境にもよります。
先述の国内FXが向いている人と海外FXが向いている人を参考にしてみてください。
- 海外FX会社はハイレバレッジを提供して倒産しないのか?
- 海外FX会社がハイレバレッジを提供してもゼロカットシステムや分別管理で顧客損失の直接波及を防ぎ、倒産リスクを抑えています。
- 国内FXと海外FXをどのように分散、使い分けしてますか?
- 国内FXと海外FXを併用する場合、多くのトレーダーは「リスク分散」「戦略別口座」「税金・資金効率の最適化」を意識して、分散・使い分けをしています。
先述の国内FXと海外FX併用のメリットにも詳しく記載しています。
- 海外FXを利用するのは違法?
- いいえ、トレーダーが海外FX会社でトレードする行為そのものは違法ではありません。
先述の海外FXの金融ライセンスに詳しく記載してあります。
- 高レバレッジは危険?
- レバレッジの仕組みをしっかり理解していれば、危険ではありません。レバレッジによって取引可能額と取引可能通貨量が多くなっても、最大取引通貨量すべてを取引する必要はありません。
先述「高レバレッジ=危険ではない」の内容も参考にしてください。
- 国内FXと海外FXの損益は合算できますか?
- 国内FXと海外FXの損益は損益通算できません。それぞれ別々に計算して、別々に税金を払う必要があります。
- どちらもやっている場合は税金が二重にかかる?
- 国内FXと海外FXの両方で利益が出ても、同じ利益に対して2回税金を取られる「二重課税」は発生しません。それぞれの利益を別々に計算して申告する必要があります。
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所在地:No.50 12F-3, Chenggong Rd, North District, Tainan City, Taiwan
統一番号:No. 24917404
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